働かないベトナム人実習生と言われ、社長に怒られる

新規の案件が飛び込んできたときは嬉しかったけど、受入企業の内情を知るにつれて、嬉しさ半分不安半分となってしまいました。

その企業は機械加工の会社で、従業員数は25名。会長が親父、社長が長男。その他、次男やその女房などがひしめいていて、現場で働いている人の大半は一般ピープル。家族幹部が利益の殆どを配分しているので、実際に現場で頑張っている工場長以下は低賃金で身悶えしています。

日本人の離職率が高いため、苦肉の策で中国人実習生を受け入れ始めたのが7年前。が、4年前の尖閣諸島問題で日中関係がギクシャクしたのを皮切りに、ベトナムに切り替えました。

「やっぱりさ。カントリーリスクを考えなきゃいけないじゃん」

こいつ…。本当にわかっているのか?
この手の企業の経営者で多いのは、知ったかぶり。カントリーリスク、中国は危ないなどと物知り顔で語っているけど、なんとなくベトナムが中国より良さ気だから、他の会社でもベトナム人実習生に切り替えているから程度の考えです。

 

なんとなくベトナムが良さそうだからで受け入れを決定!

出身国を変えてしまえばなんとなくうまくいくのではないかという思い込みだけです。
で、現在他組合の中国人実習生が5名。うちの組合のベトナム人実習生が3名入っています。

「オタクのベトナム人全然使えないよ!」

機械加工の経験が乏しく、中国人技能実習生の方が理解力もあり、仕事もできる。日本語も話せるので、彼らと比べるとベトナム人実習生が見劣りするようです。

でも、そりゃあそうです。
1年、2年も先に日本に来て実習しているわけですから、仕事も日本語も彼らよりできるのは当然です。

そこを指摘されてもねえ。
加工ミスをして叱られるのは仕方ないとしても、ネチネチと2,3ヶ月同じ話を蒸し返して責め続けるのはどうかと。

 

加工ミスしたら自腹で弁償だっ!

更に加工ミスした製品の弁償をしろと迫られました。

私はベトナム語ができないので通訳を伴っていくのですが、通訳も実習生たちに同情して泣いていましたよ。後日、実習生から「弁償金を取られた」と連絡があったので、事実確認をしたら、

「ああ。取ったよ。自分のミスなんだから自分で金払え」

こんな企業…あります?
まあ、ここにあるんですけど。

ほぼ奴隷と化している現場で働いている社長の身内以外の従業員と話をしました。

「ベトナムの子もしっかりやっているよ。ミスとか日本語はまだ仕方ないよ。え?加工ミスを弁償!?日本人の職員でもそこまで言われる人いないよ」

組合の上司にも相談したけど、今回きりなら多めに見てやれとのこと。
つまり、今回は企業が実習生から弁償金を取った件は目をつぶってやれってことです。

法律違反でしょうが…。
労基や入管にバレたらどうするんだ…。たまりかねた実習生がジツコの相談センターに電話したら…。

すぐに社長に直談判しましたが、いかつくて怖いので言いたいことをろくすっぽ言えずに逃げ帰ってきました。駄目だなあ。