外国人技能実習生に即戦力を求めすぎる零細建設企業は受け入れ資格なし

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「うちは即戦力がほしいんだよ!」
「日本語下手なやつは連れてくんなよ!上手いやつを連れてこい」

監理団体の職員の方で、零細建設企業をご担当しているとよく言われるセリフじゃありませんか?私もよく言われています。そもそも…日本人だって即戦力が見つかりにくい昨今。離職率も高いし「今時の若い者は…」と中高年の方がよくこぼすような若者ばかりですよ。

なのに、実習生に対しては常に完璧を求めてきます。

  1. 日本語能力
  2. 技術(建築業の経験)。人並み以上の能力
  3. 日本人未満の待遇に耐えられる強さ
  4. 日本人以上に従順で素直でなければならない

でも、彼らはアジアの発展途上国の人間です。中国人以上にマイペースで、プライオも高い。文化そのものも違います。日本語能力だって低いに決まっています。お金を稼ぐために、高い金を派遣機関に支払って来ているわけです。

そこで待遇が悪かったり、理不尽な扱いを受けたのなら、逃げたくなって当然ですよ。配属していきなり現場で実践。零細だと指導もクソもないからいきなり現場にぶっこまれます。

 

会社全体で実習制度を理解していない

一般的に受け入れがうまくいっている企業さんは、

  • 従業員規模の大きな企業
  • 大手メーカーと取引のある企業

この2パターンですね。中小企業でも大手メーカーと取引していると、製造現場や労務管理に関してコンプライアンスを求められます。お客さんとしては当然ですよね。下請けの企業がコンプライアンス無視ばかりしていたら、どんなミスがあるかわかりませんし、取引先として信用できません。

大手企業であればなおさらです。自社もコンプライアンスの意識が高く、実習生受け入れに関してプランを立て、技能実習生とはどんな位置づけなのか、制度の仕組みなどを人事総務部、製造部などの部長クラスから現場の課長、係長クラスまでしっかりと意志を統一して受け入れを行っています。

零細のファミリー企業でも、社長が人格者であり、社員たちに実習生とは何たるかを説明しているのであれば問題はそう多くありません。零細企業の場合は、社長や社員の人柄によって左右されます。

多くの零細企業は社長の思いつきで受け入れを決定。安くて扱いやすい労働者ということで簡単に受け入れを決めてしまいます。結局現場での指導は部下任せ。現場の職員は降ってわいた話に右往左往。実習制度なんて鼻っから理解しようとしません。「言葉が通じないから」を理由に実習面、生活面での教育を監理団体に丸投げしてくる。で、うまく対応出来ないと、社長から我々に雷が落ちる…というパターンです。

 

外国人技能実習生はトラブルが起こっても当然と思ってしっかり対策を取る

相手は日本人ではなく外国人です。しかも、大半の実習生の学歴は高くありません。中卒、高卒。場合によっては小卒なんて人もいます。彼らを何年も受け入れたら喧嘩の一つや2つは起こりますって^^;

「外国人技能実習生を受け入れて6年目。喧嘩が起こったのは初めてだ!けしからん!」

いやいや…。
よく6年間も平穏無事でいられたことの方が素晴らしいです。褒めてあげたいくらいです。

『トラブルが起こって当然』

しかし、予防策をしっかり取った上でこういうセリフを言いましょう。

仕事をしていく上で事故やトラブルが起こると仮定して、職場環境を整えてきます。現場の安全確保、実習生たちが戸惑いがちの作業をどう指導していくか。

  • 実習生のメンタルケアを行う。
  • 日本人従業員との交流を深めるためのイベントを実施。
  • 日本語能力試験に合格すると特典がもらえる。
  • 実習生に対し努力賞や優秀賞を与え、モチベーションを上げる。

監理団体と協力して実習生のケアを行っていく。自分で書いていて「理想的だなあ…」と思っています。しかし、これって外国人技能実習生を受け入れるのなら当たり前なんですよね。私の担当している企業のレベルが低すぎるんです。私もビビリで言いたいことも言えていないですしね。

安くて便利だと思って「外国人技能実習生を使っている」という考えでは、本当に受け入れてほしくないですね。ベトナム人技能実習生の度重なる失踪。労務管理の杜撰さ、使い捨て感覚で外国から人を呼び寄せるのを見ていると嫌になります。

零細の建設の受け入れって改めないと、技能実習生制度自体が取り潰しになってしまいそうです。世間の目も冷たいですしね。ほんの一部なんですよ…クソみたいな企業は。多くの企業は問題なく受け入れています。実習生受け入れを揺るがすようなコンプライアンス違反は大手では少ないです。起こったとしても突発的な実習生同士の喧嘩くらいだと思います。
ちゃんと活用してほしいものです。

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