外国人技能実習生とわかりやすい日本語を話す

来日したばかりの外国人技能実習生の日本語レベルは正直低いです。3ヶ月以上勉強してきても、所詮は付け焼き刃ですし、今までろくに勉強して来なかった人がほとんどですから、学習する習慣もなく、学習の仕方もわかりません。

そんな彼らが来日してすぐ話せるようにはなりません。日本人との会話で簡単なことでも聴いたり話したりすることができない。

  • ひらがな・カタカナを書ける。
  • 自己紹介、簡単な挨拶ができる。

この程度だと思われるかもしれません。
しかし、我々日本人とて中高と英語を勉強しても英語をほとんど聞き取れない、外国に行ってちょっとしたことを訪ねても聞き取ってもらえない。簡単な英会話もできない人が多いです。

彼らは母国で上記2点と簡単な文法、語彙の知識を身に着けていますが、それと実際に日本人と会話するのとは全く違います。彼らは日本にやってきて日本人と会話をしていって徐々に日本語レベルを上げていきます(やる気のない人や諦めてしまう人もたくさんいますが)。

特に配属して6ヶ月は企業さんにとって辛いと思います。言葉が通じないので不安ですよね。彼ら本人も努力しなければなりませんし、企業の方も根気強く彼らになるべく話しかけること。聞き取れなくて嫌になってくる、日本語を理解しない外国人と話を続けることはストレスになります。

それでも、わかりやすく話す。ゆっくり話すことを心がけていきましょう。

 

実習生たちは話を理解しているか?

  • 実習生たちが理解しているかを確認しながら話していく。
  • わからないことを聞き返せる雰囲気を作る。

話を理解しているのかを、相手の表情、様子を見ながら確認していきます。ボディー・ランゲージは何もオーバーアクションだけではありません。言葉が通じていなくても、相手の表情や様子からある程度意思を汲み取ることができます。

私はベトナム人と通訳を交えて話すことが多いですが、ほとんど日本語を話せないベトナム人と直接話すこともあります。その際、彼らの表情を見たり、同じことを繰り返し話します。聞き取ってもらないと、彼らがわかるようにとわかりやすい日本語、話し方を変えたり、こちらも気を使います。確かに疲れますが、これもコミュニケーションの一つ。彼らは積極的に日本人と話をして、聞き取れない苦しさもどかしさとぶつかりながら上達させるしかありません。

それに付き合う日本人も大変ですが…、仕事面ではどうしたって一定以上の日本語力が必要です。出来る限り彼らとコミュニケーションを取るようにしましょう。

 

わからないことはわからないと言える雰囲気

「わかりません」と言えない空気。職場だと日本人同士でもありますよね。彼らは理解していなくても「はい、わかりました」と答えることが多いです。それはメンツを保つため、聞くのが面倒くさいからという理由が多いかもしれませんが、中には威圧感を感じている人もいますので、

「わからない時はわからないというように」

と、伝えるようにしましょう。

「もう一度言ってください」
「わかりません」

と、言える職場は大体雰囲気が良いものです。「実習生とはなんぞや」は受入を決めた社長や企業幹部が知っていても、日々彼らと接する現場の責任者などは外国人労働者程度の認識です。

日本語話せない=使えない連中

とレッテルを貼ってしまうことがありますので、受入を決めた幹部クラスはまずは現場の人間にきちんと実習生とはなんぞやを説明してあげることです。日本語はうまくないので、根気よく話をしてほしいなど、どんな人達でどんな理由で日本に来ているかを話しておく必要があります。監理団体から説明していますが、やっぱり現場の人は社長の話のほうが聴いてくれます^^;

 

わかりやすい日本語を話してあげる

「こういう言葉ならわかる。こんな言い回しならわかる」

言葉が拙い実習生相手でも、日々彼らと話していれば、伝え方がわかってきます。彼らもそれに応じて日本語をもっと聞き取れたらなあ、もっと頑張ろうという気になるものです。

何度言っても通じていないようでしたら、漢字ではなくひらがなで書いてあげる。中国人技能実習生相手なら、漢字とふりがなを書いてあげる。あとで辞書で調べるように指示します。

時間や集合場所などは特にわかりやすく言う必要があります。

「明日は9時出社ですが、15分ほど早めに来て、タイムカードの前で待っていてください」

これはわかりにくですね。通訳がいれば良いのですが、いないとわかりません。

「明日は8時45分、ここに来てください。集まってください」

で、十分です。

それと、タイムカードの前とありますが…自分で押すのか会社の人と一緒に押すのかわかりません。ここも確認しておきましょう。

 

実習生達と話ができるようになりたいのなら

実習生もできれば日本人と日本語で話したい。受け入れ側のスタッフも彼らと日本語が通じたら…と思っている人も多いです。仮に思っていなくても、もし日本語を話せる実習生がいたら話しかけたいと思うでしょう。

彼らに対して興味がある、関心がある場合、少しでも良いので話しかけてください。自分たちに関心があるなと彼らが感じれば、日本語を学ぶ意欲が少しずつ湧いてきます。彼らの日本語をわかろうとする姿勢は、彼らの日本語修得にも繋がります。

話ができるようになれば、仲も良くなってきます。彼らも日本語に対して抵抗がなくなってきますし、やっぱり人との出会いなんですよね。良い人とであればなおさら学習意欲が湧いてきます。技能実習生とコミュニケーションが取れるようになったら、簡単な漫画を紹介して上げると、彼らもこの人からもらった本だし読まなきゃという気になります。

ポイント:
  1. 相手が話を理解しているかを彼らの表情や様子から確認する。
  2. わかりやすい日本語を話す。
  3. コミュニケーションを重ねていく。