中国人実習生が賃上げストライキした

私がメインではないのですが、サブ担当のかたちで監理している建築系の企業があります。そこは中国人技能実習生を6名受け入れており、特別問題もなく、むしろ実習生たちが頑張ってくれているので感謝されていたくらいです。

こういう良い企業は基本的に私が担当することはありません。DQN系企業が割り振られることが多いという…。メインの担当者は普段は喜々としてこの企業を訪問しており、私の出る幕などほとんどありませんでした。帰国引率とか配属などの雑用は頼まれましたけど。

ところが、この企業の実習生6名がストライキ。理由は賃金アップを要求してきました。千葉の最低賃金に+30円程度で900円未満です。残業も多く、車での移動時間も賃金に含まれています。それなのに賃金アップを望んでくるとは。

賃金アップを要求する理由

  • 自分たちは日本の若い職人よりも仕事ができる(と思っている)
  • 会社は千葉県にあるが、現場はすべて東京である。東京の最低賃金をよこせ

なるほど…話によると腕が良い実習生は6名中4名はいますし、東京で働いているんだからって気持ちはわかります。会社は千葉にあるとは言え、東京までは車で20分。
という訳で、この企業に行って彼らと会社の担当者に話を聞くことになりました。メインの担当者に報告すると、

「あ、○日はA社の巡回があるからさあ~、ポッポ君行ってきてよ。通訳の人つけるからさ♪」

通訳をつけるのは当たり前だろっ!こっちは中国語なんて話せないんだから。
実習生との主だった交渉は通訳がやってくるはずだ…。この人は言葉だけでなく実習生事業に関して経験もあることだし。

宿舎に行って実習生から話を聞く

好戦的な雰囲気はありませんでしたが、こちらからストライキについて話をふると態度が激変。賃金を東京と同等以上にしろ、同じにしなければ帰国する。仕事だって日本人以上だぜえ~!
確かにねえ…。ここの社長さんはケチで有名で、今の賃金だって最賃+30円ですが、これだって企業と交渉してようやく実現したもの…。それをさらに増額させるとなると骨が折れそうです。

東京の最低賃金が932円
千葉の最低賃金が842円

この企業の賃金が872円…。

 

ぬう…60円もの開きがあるっ!

この社長に60円もの賃金を上げさせるのは難しい。932円で交渉したところで、よくて900円でしょう。実習生達はひとまず宿舎に置いておいて、社長と交渉。

 

社長と交渉

社長のお出まし。相変わらずいかつい。
豪快な外貌でも実はものすごく粘着質で、過去のことを蒸し返すのが大好き。プライベートも仕事もドケチで通っており、社内での人望は非常に低い二代目社長。こんな企業に良い実習生が集まっていることが奇跡。他の職員の方々がしっかりしており、きちんと支えてくれています。

「昔は700円/時ちょっとだったのに、今は900円近い。それで満足だろ」

「最賃の上げ幅が高いんだから」

と、言われましたが、今回の実習生達の賃金アップへの覚悟の程が違います。値上げしないなら帰国すると言い始めたので、社長は頭を抱えてしまいました。6名辞めたらこの会社の現場は崩壊とは言わないまでも、大打撃です。

 

ベアとしては…爆上げ!!

スッタモンダがあり、915円に上がりました。

う~ん…むしろ950円に設定して社長の寛大さを見せつけてやればいいと思ったんですがねえ…。自分は会社を経営したことがないから勝手なことを思ってしまいます。
1日8時間働いたとして、1日で344円のアップ。

22日×344円=

 

月収7568円アップ!!

ベアのアップとしては素晴らしいじゃないですかっ!そりゃあ喜ぶか。
宿舎に行って実習生に伝えると、みんな大満足。

賃金アップを要求しておいて軽く驚いていましたw
中国人特有のダメ元での要求だったんですね。

まあ、これでしばらくは問題は起こらないでしょう。毎年ありそうなので、春闘同様、春の風物詩として定着してしまいそうです。