実習生の腋臭を指摘されて中途帰国

 

ベトナム人男性の実習生が食品関連の企業に勤めておりました。
現在、この企業の実習生はすべて女性です。男性の仕事ぶりはよろしかったのですが、一点問題がありました。

配属して10ヶ月。技能移行試験も無事にクリアし、6名揃って2号生になれると安心しきっていた折でした。

「ポッポさん…実習生のAさんだけど、ちょっと現場からクレームが来てねえ…」

腋臭とのことでした。
体臭がきつく、防臭対策もしていないので作業場(工場ですが、小部屋での作業)に充満していて商品に臭いがつかないかと心配。従業員も彼の臭いに耐えられなくなっている。

確かに宿舎を訪問した時にちょっと臭いなあと感じることがありました。
汗臭さなのか男の臭いなのか、まあ男性が3名で暮らしているわけですから臭いがあってもしょうがないなと思っておりました。

ただ、夏場は臭いが強く、もしかしたら腋臭の実習生がいるのかもしれない…と不安がよぎったのが、クレームが入る1ヶ月前。

 

実習生にワキガを指摘、防臭対策を指導

Aさんに指導をしようと思いましたが、彼の日本語は下手。私もベトナム語なんて話せませんし、通訳と一緒に話をしてきました。作業中に彼を呼び出し面談しました。

一気に立ち込めるワキガ臭。
みえない雲で部屋を覆うような勢いで拡散しています。閉め切った部屋なので息苦しくなってしまいました。ワキガの自覚症状があるのかを確認したところ、ワキガについて指摘されたこともなかったし、自分では臭いがわからないとのこと。

別に嗅覚がおかしいわけではありません。自分の臭いだからわからないんでしょうね。クレームがあったことをやんわりと伝え、防臭対策について指導しました。

  1. 出勤前にシャワーを浴びる。
  2. 脇の下をきれいにする。
  3. 乾燥させた後にデオドラントを塗る。
  4. 昼休みにウエットティッシュで脇をきれいにしてからまたデオドラントを塗る
  5. 小休止のときにもデオドラントを塗る。
  6. 寝る前に必ずシャワーに入る。デオドラントを塗る。

どんなデオドラントを買えば良いのかわからないので、薬局で塗るデオドラントとスプレーのデオドラントを買って上げました。

一応の対策方法を施し、企業へ報告。

 

努力したけど結局中途帰国

2ヶ月後、企業から再びクレーム。

「だいぶ改善しました。でも、やっぱり臭いはします」

実習生を呼び出し確認すると、1~3、6の作業はしていました。ただ、昼休みや小休止にデオドラントを塗ってはいませんでした。言われたとおりに継続して防臭対策を行うように伝えました。

それから2週間経った頃、その実習生から「吐き気とめまいが激しい」と連絡がありました。話を聞くとワキガで嫌われているのが辛く、出社しようとすると体が拒否してしまう。いくらデオドラントを塗っても不安だと言われてしまいました。

仕方ないよなあ…。

企業からは残るように言われましたが、こちらとしてはあまり強く彼に残留するよう伝えられませんでした。励ましつつ引き止めたのですが、これ以上彼の姿を見るのは忍びなく、どうしても実習の継続は不可能となり中途帰国となりました。感覚的にですが、ちょっと欝気味でもありました。

食品関係の会社に実習生を派遣する時は、ワキガなどを予めチェックしないと行けないですね。軽度であれば問題ないのでしょうけど、重度で対策しても臭ってしまう場合は手術でもしない限り無理です。

面接の時にワキガありますか?なんて聞けないので、募集の段階でうまく伝えてもらわないと。このあたりは派遣機関にうまく伝えてもらうしかありませんね。